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ガダルカナル島の戦いとは?(第一次ソロモン海戦)-後編

アメリカ軍がガダルカナル島を攻撃してくるのは、1943年以降と想定していた

日本軍は、油断により、1942年8月7日に10,900人ものアメリカ軍の上陸を

許してしまい、建設中の飛行場も簡単に占拠
されてしまいました。そこで、

日本陸軍・海軍はガダルカナル島奪回に向けて、反撃に出る事となりました。



@一木支隊の突撃

陸軍の一木清直大佐率いる大本営直轄の一木支隊(916名)は、タイボ岬

無血上陸に成功し、「連合軍兵力は約2,000名」、「敵上陸目的は

飛行場破壊にあり、現在は島からの脱出に腐心している」との情報を基に

飛行場目指して突撃しました。一木支隊の上陸を察知したアメリカ軍は

飛行場から3km離れたイル川西岸に陣地を構え防備を固めていました。

1942年8月20日18:00にイル川西岸でアメリカ軍の攻撃を受け、

31名が戦死し、さらに、22:30には100名程度の戦死者を出しました。

しかし、なおも一木清直大佐は連合軍の兵力は2,000名程度(実際には1万人以上)

しかいないと信じていた為、ひたすら突撃を続け、8月21日午前5時には

敵軍の空襲と水陸両用戦車6両の掃討作戦により、壊滅しました。


@川口支隊の突撃(第二次ソロモン海戦)

一木支隊の壊滅の報を受ける前、8月中旬から川口清健少将率いる川口支隊

約4,000名の輸送の輸送が始まりました。しかし、敵機動部隊(空母)が出現

した為、日本軍も空母「翔鶴」・「瑞鶴」・「龍驤」を基幹とする第三艦隊

(南雲忠一中将が指揮)が攻撃に向かいました。1942年8月24日朝、

龍驤」を発見したアメリカ軍は空母「サラトガ」から攻撃隊を発進させ、

爆弾4発、魚雷1本を命中させ、「龍驤」を沈没させました。

それに対し、日本軍も午後2時に空母「エンタープライズ」・「サラトガ」・「ワスプ

を基幹とする機動部隊を発見し、(フランク・ジャック・フレッチャー中将が指揮)

エンタープライズ」に爆弾3発が命中させました。(第二次ソロモン海戦)

この戦闘でアメリカ・日本両軍ともダメージを受けましたが、アメリカは

ガダルカナル島のヘンダーソン飛行場に飛行機を送り込む事に成功しました。

逆に川口支隊はアメリカ軍の航空攻撃により、兵員も分散し、

重火器も高射砲2門・野砲4門・山砲6門・速射砲14門しか揚陸する

事ができませんでした。(コリ岬に上陸しました。)

川口支隊は、一木支隊の戦訓から、正面攻撃を避けるべく後方のジャングル

から突撃しようとしましたが、地図の準備もなかった為、ジャングルに迷い込んで

しまいました。結局、9月12日の総攻撃も各部隊バラバラに攻撃しただけで、

アメリカ軍の防衛網を突破できず、食料の確保もままならない川口支隊は

食糧不足により飢餓隊
となってしまいました。


B丸山政男攻撃隊の突撃

一木支隊、川口支隊の壊滅を受けた日本軍は、第2師団(師団長・丸山政男中将

が飛行場奪回を目指し、10月13日にクルツ岬へ上陸を開始しました。しかし、

当初は、20,000名以上の大兵力、火砲200門以上と1個戦車連隊

(戦車・装甲車75両)
を上陸させようとしましたが、アメリカ軍の航空部隊の攻撃により

ごく一部しか揚陸できなかった為、またもジャングル迂回作戦を取ろうとしましたが、

川口支隊と同じようにジャングルに迷い込んでしまいました。さらに、アメリカ軍の空襲と

食糧不足も重なり、丸山政男攻撃隊(第2師団)も飢餓隊となってしまいました。


C佐野忠義攻撃隊の突撃(第三次ソロモン海戦)

1942年11月10日、第38師団長佐野忠義中将率いる先遣隊(1万人)

がガダルカナル島へ輸送される事となりました。日本軍は、輸送がスムーズに

行われる為に、戦艦「比叡」、「霧島」を基幹とする挺身艦隊(司令官は

阿部弘毅中将)を送り込みましたが、戦艦「比叡」、「霧島」を沈没

(第三次ソロモン海戦)させられた上、2000名の兵士と少量の弾薬と食料4日分しか

揚陸させる事ができませんでした。その為、佐野忠義攻撃隊は食糧不足により

すぐに飢餓隊
となってしまいました。

こうして、アメリカからガダルカナル島の奪回が不可能と悟った日本軍は、

1942年12月31日御前会議においてガダルカナル島撤退が決定され、

1943年2月1日から7日にかけて、撤退作戦が行われた。

結局、この戦いで上陸した日本軍31,404名の内、死者・行方不明者は

約2万名強
にも上りました。(戦死者は約5,000名、残り約15,000名は餓死と病死)

一方、アメリカ軍の被害は戦死1,598名でした。

日本軍はミッドウェー海戦に引き続き、ガダルカナル島の戦いでも敗北を喫し、

戦局は一方的な展開となりました。
第1話:太平洋戦争の原因(開戦の経緯)

補足:日本軍(旧日本軍)の階級・組織をまとめてみた

第2話:真珠湾攻撃(ハワイ奇襲)とは?

第3話:マレー作戦(マレー・シンガポール進攻作戦)とは?

第4話:香港の戦い(香港攻略・C作戦)とは?

第5話:マレー沖海戦とは?

第6話:珊瑚海海戦とは?

第7話:ミッドウェイ海戦とは?(敗因)

第8話:前編:ガダルカナル島の戦いとは?(第一次ソロモン海戦)

第9話:後編:ガダルカナル島の戦いとは?(第二次ソロモン海戦)

第10話:マリアナ沖海戦とは?

第11話:レイテ沖海戦とは?[神風特攻隊(特別攻撃隊)の誕生]

第12話:硫黄島の戦いとは?

第13話:沖縄戦(沖縄の戦い)とは?

第14話:日本本土空襲とは?

第15話:日本の降伏(ポツダム宣言受諾)とは?
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