真珠湾攻撃(ハワイ奇襲)とは? |
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アメリカから石油の輸出を禁止され、中国からの全軍撤退、
満州国の返還、イタリア・ドイツとの三国同盟の解消等の無理な要求を
突きつけられ、アメリカとの戦争を決意した日本は、アメリカの機動部隊を
攻撃し、行動不能にして戦争を有利に進めるとともに、
東南アジアの資源(南方資源)を武力で獲得する為に、
ハワイの真珠湾に奇襲をかける事となりました。(真珠湾攻撃)
当初、山本五十六連合艦隊司令長官の真珠湾攻撃案に対して
正規空母沈没を恐れた軍令部の永野修身大将や伊藤整一中将らは
大反対でしたが、「この作戦が認められなければ連合艦隊司令長官を辞める」
との山本五十六連合艦隊司令長官の声に押されて、渋々作戦実施を認めました。
南雲忠一中将を司令官とした空母「赤城」、「加賀」、「蒼龍」、「飛龍」、
「翔鶴」、「瑞鶴」を基幹に編成された30隻からの日本連合艦隊第1機動部隊は
ひそかに5800kmの遠征を経て真珠湾の北方360kmの地点に潜入して
いました。12月8日午前1時30分、第一波空中攻撃隊として、
20mm機関砲2門を装備し、優れた旋回能力・格闘性能を誇る
零式艦上戦闘機(零戦):43機、常に50%以上の命中率を誇る800kg爆弾を
抱えた九十七式艦上爆撃機:51機と魚雷を抱えた
九十七式艦上攻撃機:89機が飛び立ちました。
午前2時45分には零式艦上戦闘機(零戦):36機、九十七式艦上爆撃機:81機
九十七式艦上攻撃機:54機が飛び立ちました。
総計350機、765人が真珠湾奇襲に飛び立ったのです。
アメリカ機動部隊の空母(エンタープライズ・レキシントン)は真珠湾にいませんでしたが、
日本の攻撃隊は雷撃、水平爆撃、急降下爆撃によって停泊中のアメリカ艦隊
を攻撃し、戦艦5隻沈没、駆逐艦2隻沈没、標的艦1隻沈没、戦艦3中波、
航空機188破壊、航空機155損傷という損害を与えました。
(特別攻撃隊:伊号潜水艦5隻も攻撃に加わりました。)
日本側は未帰還機29機、損傷74機、潜水艦5隻沈没という損害でした。
ここで、南雲忠一中将は再攻撃を実施するかどうか?の決断を迫られます。
再攻撃をし、石油タンクや修理施設等を攻撃すべきという意見もありましたが、
アメリカ機動部隊の空母(エンタープライズ・レキシントン)から攻撃され、
空母が沈められるかもしれないと恐れた南雲忠一中将は結局、
再攻撃を中止しました。また、真珠湾奇襲によって、日本軍64人、
アメリカ軍2,345人、アメリカ民間人57人という尊い命が失われました。 |
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第1話:太平洋戦争の原因(開戦の経緯)
補足:日本軍(旧日本軍)の階級・組織をまとめてみた
第2話:真珠湾攻撃(ハワイ奇襲)とは?
第3話:マレー作戦(マレー・シンガポール進攻作戦)とは?
第4話:香港の戦い(香港攻略・C作戦)とは?
第5話:マレー沖海戦とは?
第6話:珊瑚海海戦とは?
第7話:ミッドウェイ海戦とは?(敗因)
第8話:前編:ガダルカナル島の戦いとは?(第一次ソロモン海戦)
第9話:後編:ガダルカナル島の戦いとは?(第二次ソロモン海戦)
第10話:マリアナ沖海戦とは?
第11話:レイテ沖海戦とは?[神風特攻隊(特別攻撃隊)の誕生]
第12話:硫黄島の戦いとは?
第13話:沖縄戦(沖縄の戦い)とは?
第14話:日本本土空襲とは?
第15話:日本の降伏(ポツダム宣言受諾)とは? |
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