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ガダルカナル島の戦いとは?(第一次ソロモン海戦)-前編

ミッドウェー海戦で日本の空母4隻(赤城・加賀・飛龍・蒼龍)を撃沈させた

アメリカ軍は、その勢いにのってすぐに反撃に出ました。

1942年8月6日、海兵隊員1万9千人を乗せた31隻の輸送船団は、

空母3、戦艦1を中心とするおよそ60隻の護衛艦隊に守られて

ツラギ島およびガダルカナル島奪回に向けて南太平洋を密かに北上していたのです。

この作戦の目的は、アメリカとオーストラリアの連絡線を確保・日本軍のラバウル基地

制圧の足がかりにする事・日本軍のこれ以上の侵略拡大を防ぐ事
でした。

それに対し日本軍は、ミッドウェー海戦で航空機の重要性を認識し、

制空権拡大の為にラバウル以南の前進航空基地を建設する為、ガダルカナル島

に飛行場を建設中
でした。第11機動部隊司令官のフランク・フレッチャー中将

アメリカ海兵隊員が上陸を完了するまでの4日間に日本のラバウル航空基地からの

空襲を恐れていましたが、日本軍はアメリカ軍の太平洋方面の反攻開始は

1943年以降と想定していたため、まったく戦闘の準備ができておらず、

1942年8月7日に上陸を開始した10,900人のアメリカ軍は就寝中の

日本軍(第11設営隊約1,350名)を襲い、飛行場を占領しました。
一方、

第13設営隊隊長岡村徳長少佐は冷静に指揮下の1,200人の設営隊員を

敵上陸地点の反対方向のルンガ川西岸地区に移動させ、ルンガ川橋梁を破壊

してルンガ川西岸で連合軍部隊を迎え撃つ姿勢を見せました。飛行場占拠の

連絡を受けた三川軍一中将が指揮する第8艦隊(重巡洋艦:鳥海、青葉、

衣笠、加古、古鷹
を中心に編成)は、夜戦でアメリカの空母及び、輸送船団の

撃滅を目指し、8月7日午後2時30分、ラバウルを出航し、ガダルカナル島へ

向かいました。ガダルカナル島へ向かう途中、オーストラリア空軍所属の偵察機に

発見されましたが、日本艦隊未確認のまま報告を行った為、日本軍へ運は傾き、

午後11時30分頃、ガダルカナル島北西のサボ島沖に到達した日本軍は、

重巡艦キャンベラを撃沈し、重巡艦シカゴと駆逐艦パターソンを大破させ、さらに、

重巡艦アストリア、クインシー、ビンセンスを撃沈し、駆逐艦ラルフタルポット

大破しました。8月8日午前0時10分、巡洋艦、駆逐艦を撃破した第8艦隊は、

アメリカ輸送船団の攻撃に出るかどうかの決断を迫られますが、輸送船団がいる

ルンガ岬まで急いでも2時間はかかり、日の出の午前4時には敵空母に発見されて

しまう可能性が高い事から、輸送船団の攻撃を見送り、ラバウルへ撤退しました。
(第一次ソロモン海戦)

こうして日本軍はアメリカ軍のガダルカナル島への大部隊上陸と飛行場の占拠を

簡単に許してしまい、最初から劣勢に立たされる事となりました。
第1話:太平洋戦争の原因(開戦の経緯)

補足:日本軍(旧日本軍)の階級・組織をまとめてみた

第2話:真珠湾攻撃(ハワイ奇襲)とは?

第3話:マレー作戦(マレー・シンガポール進攻作戦)とは?

第4話:香港の戦い(香港攻略・C作戦)とは?

第5話:マレー沖海戦とは?

第6話:珊瑚海海戦とは?

第7話:ミッドウェイ海戦とは?(敗因)

第8話:前編:ガダルカナル島の戦いとは?(第一次ソロモン海戦)

第9話:後編:ガダルカナル島の戦いとは?(第二次ソロモン海戦)

第10話:マリアナ沖海戦とは?

第11話:レイテ沖海戦とは?[神風特攻隊(特別攻撃隊)の誕生]

第12話:硫黄島の戦いとは?

第13話:沖縄戦(沖縄の戦い)とは?

第14話:日本本土空襲とは?

第15話:日本の降伏(ポツダム宣言受諾)とは?
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